【香港ヴァーズ】ディアドラ 7戦連続海外出走へ芝2F22秒5!マーフィー手応え「馬場は合いそう」
2019年12月05日 05:30
競馬
「春の香港で帰るつもりが、ここまでになるとは。時間がたつのは早かった。知らない場所でやるわけだから、短かったですね」
前走・チャンピオンS(3着)の後も英国で調整。11月30日に香港入りした。この日の最終追い切りはマーフィーが騎乗して芝コースへ。2Fごとの計測で28秒7→22秒5をマークした。グッと前進気勢を見せて単走で駆け抜けた。鞍上が切り出す。
「前にも後ろにも馬がいたので行きたがっていた。でも、この馬のいつものいい気持ち。このままよくカイバを食べてくれれば、良くなると思うよ」
日本競馬史上においても、これだけ海外遠征を続けてきた馬はいない。ディアドラに変化はあるのだろうか。込山助手は「走り方は変わっていないですよ」として言葉を継ぐ。
「筋肉の付き方が変わりましたね。向こうは馬場というよりは原っぱ。ボコボコですしね。香港は2回来ているし、知っている場所。あちこち行って移動には慣れているけど、1回来ているとやっぱり違う。何の問題もなく、ここまでくることができました」
ディアドラは希有(けう)な経験を積んでたくましいレディーになった。マーフィーとは4走連続のコンビ。先月末のジャパンCをスワーヴリチャードで制した英国の若き天才は「彼女は実にパワフル。大きい馬で、とても乗りやすい。この馬場とこの距離はいいと思う」と手応えを口にする。日本(17年秋華賞)、英国(19年ナッソーS)に続くG1制覇へ。ディアドラのワールドツアーが暮れの香港で実を結ぶ。