【有馬記念】(15)アエロリット 有終の逃走
2019年12月22日 05:30
競馬
最後の手綱は有馬初騎乗の津村に託された。「僕が騎手を目指したきっかけがナリタブライアンが勝った94年の有馬記念。思い入れがあるレースなので楽しみ。しかも、まさかアエロリットの引退レースに乗れるなんて」。外枠だろうが、作戦は決まっている。きっぷのいい逃げで最強のライバル達に堂々とぶつかるだけだ。人馬ともに今年はG1で惜敗続き。「彼女にとって最後なので思い切った競馬をする。僕も鬱憤(うっぷん)を晴らしたい。勝ちたい」と意気込む。いつも観衆の心を動かしてきた快速牝馬の最後の逃走劇。フィナーレはハッピーエンドかもしれない。