昭和、平成、令和と有馬史上初の3元号騎乗となった武豊を背にしたワールドプレミアは、最後方から追い込んで3着。ハイペースを見越した競馬界の至宝の手綱さばきがさえた。道中はひたすら内ラチ沿いの経済コースを進み、残り400メートルで大外へ。直線の最も馬場のいいところを真っすぐに伸びた。「ラストがいいので、ある程度決め打ちするしかチャンスはないと思った。ためるだけためて、4角からの脚も良かった。このメンバーを相手に頑張っている。来年が楽しみになった」と満足げに振り返った鞍上。勝ったリスグラシューに次ぐ上がり3F2位(35秒0)の末脚で、同期の2着サートゥルナーリアに首差まで肉薄。菊花賞馬の意地を見せた。