【フェブラリーS】地方の雄ブルドッグが中央食う!“1レース限定移籍”で一発に自信
2020年02月19日 05:30
競馬
元々、デビューはJRAだった。2歳から順調に勝ち星を挙げ、オープン競走を3勝。しかし、重賞は勝ちきれず5歳半ばで地方に転出した。「大レースを勝てる潜在能力の高さは感じていたが、以前は筋肉のパワーに骨や腱がまだついていけていなかった。年を取ってそれがようやくかみ合ってきた」と小久保師。脚部不安で6歳春から1年以上休養したが、その後は成長を重ね、昨年JBCスプリントでG1初V。地方代表としてコパノキッキングなどJRA勢を撃破した。
3年ぶりとなる“JRAのブルドッグボス”。バトンを受け取った加用師は「転厩初戦で調整は手探り。でも、G1を勝っている馬だから。坂路での動きもいい。8歳で精神的にどっしりしているし、エビ(屈腱炎)をこれだけ克服する馬も珍しい」と目を細める。環境の変化にも動じず、調整は順調そのものだ。「やってみないと分からないが、差し馬だから小回りの浦和より直線が長い府中はいいと思う。人気薄で気楽にね」と一発を狙っている。
小久保師も異口同音だ。「大井マイルで勝っているし、以前よりズブさが出ているので東京マイルは合う」と条件替わりを歓迎。「まずはここで頑張ってほしい。JRAに移籍してフェブラリーSに挑戦することはこの馬にとってプラスになる経験だと思う」。大目標のJBCスプリント連覇より先に、JRA・G1制覇の大手柄へ。ブルドッグが闘志をたぎらせている。