【サンバサウジダービーC】フルフラット大金星!武豊 9カ国目V 新設サウジ国際競走初参戦で存在感放つ
2020年03月02日 05:30
競馬
レース前に頭絡が外れるアクシデントで一度は下馬。逃げそうになる同馬の左脚を武豊がとっさにつかむファインプレーで事なきを得た。レースは好スタートから先行集団の外へ。うなるような手応えをキープして直線に入ると、最後は楽に後続を突き放して2馬身1/4差の完勝を収めた。「状態が良かったのでチャンスはあると思っていた。米国(19年ブリーダーズカップジュベナイル5着)でも走ったので、その経験が生きたと思う」と武豊。これが自身9カ国目(騎乗は16カ国目)の海外での勝利となった。
その40分後に行われたサウジアCでも連続好騎乗。外寄り12番枠から一気にハナに立って押し切りを狙ったが、ゴール寸前で地元馬ニューヨークセントラルの強襲に頭差屈した。武豊は「あー悔しい。あそこまで行ったら勝ちたかったけど、外枠の分、脚を使わされたのが最後に響いた」と嘆いたが、存在感たっぷりの騎乗だった。
2頭とも次走はドバイへ。マテラスカイはドバイゴールデンシャヒーン(28日、メイダン)、フルフラットはUAEダービー(同)へサウジから直行。フルフラットはその後、ケンタッキーダービー(5月2日、チャーチルダウンズ)を目指す。世界中から名馬、名手が集った初のサウジ国際競走。「TAKE」の鮮烈な騎乗ぶりは、確かなインパクトを残した。