400キロジャストの小柄な馬体が雨上がりの晴天の中山で躍った。6番人気インターミッションは飛ばすインザムービーに惑わされず、5番手インをキープ。直線はスムーズに馬群をさばいて粘り強く伸びた。石川は「小柄な馬ですけど、厩舎の方がうまく仕上げてくれた。スタートが速いのでこれまでは2、3番手に行ったけど、今日は先生(手塚師)からは中団からの指示。ディープインパクト産駒らしい競馬ができた」と笑顔で振り返った。
これで、手塚厩舎はチューリップ賞を制したマルターズディオサと強力2頭出し。今週末にも早めに栗東に移動して備える。手塚師は「馬場が回復したのが良かった。昨日(不良)だったら厳しかった。(この日10キロ減で)体は正直ギリギリなので、うまく調整したい。うちにも強いのが1頭いるけど、チャンスをもらったので精いっぱい頑張ります」と目を輝かせた。