【NHKマイルC】栄光に向かって走るトレイン!抽選突破で激走予感

2020年05月08日 05:30

競馬

【NHKマイルC】栄光に向かって走るトレイン!抽選突破で激走予感
厩舎周りで運動するソウルトレイン Photo By 提供写真
 今週からG1は5週連続で東京が舞台。その第1弾「第25回NHKマイルC」(10日)の出走馬が7日、確定した。数々の波乱決着を生んできた“荒れるレース”。7分の6の抽選を突破したソウルトレインに激走ムードが漂っている。同レースは8日に枠順が決定。同午後6時半からインターネットのみで前売りされる。
 さまざまな路線から個性派が集う3歳マイル王決定戦。その歴史は波乱に満ちている。今年は2歳女王レシステンシアに3戦無敗のサトノインプレッサ、ルフトシュトロームが3強を形成するが、抽選をくぐり抜けた強運馬も虎視たんたんと下克上を狙っている。
 抽選突破に意気上がるのがソウルトレイン陣営だ。週初めは9分の6だったが、回避馬が出て最終的には7分の6の抽選を突破。一報を聞いた余田助手は「突破できて良かった」とひと息ついた。

 昭和から語り継がれる競馬格言「2頭出しは人気薄」。先週の天皇賞・春は11番人気スティッフェリオが2着に激走。管理する音無厩舎は8番人気ダンビュライトとの2頭使いだった。西村厩舎はタイセイビジョンとの2頭出し。余田助手はソウルについて「絶好調ですね。タイセイビジョンも良くなっていますけど、良化度の幅でいったらソウルトレインの方」と期待を寄せる。前走・ニュージーランドTは5着どまりも、勝ったルフトシュトロームとは0秒5差。逆転は十分可能だ。

 前日まで未定だった鞍上は“逆輸入ジョッキー”藤井に白羽の矢が立った。01年に豪州で見習い騎手免許を取得、シンガポールや韓国など13カ国で騎乗経験を積み、昨年JRAの騎手となった。3月のフラワーCで重賞初制覇を果たし、G1騎乗は3回目。世界を股にかけてきた36歳は「ランドウィック(豪州)やクランジ(シンガポール)など大きい競馬場を経験してきたけど東京は乗っていてワクワクします。乗ってきた中ではベストトラック」と府中での初G1に燃えている。

 レッドスパーダ産駒はG1初挑戦。父は09年のNHKマイルCで2着したほか、10年東京新聞杯、13年関屋記念と重賞3勝のうち2勝が左回りのマイル戦。血統的な舞台適性は大きな魅力だ。

 開業6年目の西村厩舎は今年早くも重賞3勝、リーディング8位と勢い十分。余田助手も「厩舎に凄く流れがあるのでね」と笑顔を見せる。鞍上、厩舎の勢いに運も味方に付けたソウルトレイン。いざ、栄光に向かって走りだす。

 【抽選組は高配の使者】抽選突破組の激走は、これまでも幾多の波乱を演出してきた。07年NHKマイルCで今年同様に2勝馬による抽選を突破したムラマサノヨートーはシンガリ18番人気ながら3着に激走。G1史上最高(当時)となる3連単973万9870円の高配当をもたらした。14年のフェブラリーSでは抽選突破のコパノリッキーが最低人気を覆して勝利した例もある。

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