【名古屋・オールスター競輪】松浦 中四国結束V!脇本に踏み勝った「ラインの力で何とか」
2020年08月17日 05:30
競輪
「高松宮記念杯で悔しい思いをした。この勝利はうれしい」。決勝で脇本に完敗した一戦のリベンジを果たし、気持ち良さそうに汗を拭った。完璧な勝利だった。原田の後ろで脇本の動きに目を配った。勝負どころで脇本が横を通過した瞬間、最初のブロックを放った。「仕掛けてきたので波をつくって少しでも脇本さんの脚を消耗させたかった」
その後は半周以上並走。つらそうな脇本の表情を見逃さず、とどめの2発のブロックで沈めた。「タテ脚だけでは厳しい。ヨコもやって全てを使った。ラインの力で何とか勝てた」。先頭の原田の頑張りも称えたい。ラインの力と松浦の総合力が最高にかみ合い、ジャイアントキリングを起こした。
「今回はラインの力で勝てた。これが自分の力だけだったらどうか。それが課題。個人の力でも勝てるようにグランプリ優勝を目指して精いっぱい頑張りたい」。勝っておごらず。目標に向かって冷静に自己分析した松浦。これからも競輪界の中心で輝きを放ち、中四国のエースとして君臨する。
◆松浦 悠士(まつうら・ゆうじ)1990年(平2)11月21日生まれ、広島市出身の29歳。市立広島工業高卒。10年7月プロデビュー。通算874戦239勝。通算取得賞金は3億8341万円。主な優勝は第61回競輪祭(19年)、第4回ウィナーズカップ(20年)、第63回オールスター(20年)。趣味はスイーツ。1メートル68、73キロ。血液型O。