【名古屋・オールスター競輪】松浦 中四国結束V!脇本に踏み勝った「ラインの力で何とか」

2020年08月17日 05:30

競輪

【名古屋・オールスター競輪】松浦 中四国結束V!脇本に踏み勝った「ラインの力で何とか」
オールスター競輪を初制覇し、賞金ボードを掲げる松浦 Photo By スポニチ
 「第63回オールスター競輪」決勝戦が16日、名古屋競輪場で行われ、原田研太朗の逃げに乗った松浦悠士(29=広島・98期)が番手まくりで優勝。賞金4480万円と2年連続2回目のグランプリ(12月30日、平塚)の出場権利を獲得した。松浦のG1優勝は19年11月の競輪祭以来。断然人気の脇本雄太は2着。2車単<3>―<7>1940円(6番人気)の決着だった。
 気温38度。すり鉢状のバンクはもっと暑い。最後はトップの意地がぶつかり合った。ホーム手前からロングスパートをかけた脇本。松浦もまくりに出た。壮絶なモガキ合い。3コーナー。内の松浦がブロック。同時に前に出た。4コーナーで2発目のブロック。勝負あった。差は詰まらない。3/4車身差。松浦が踏み勝った。

 「高松宮記念杯で悔しい思いをした。この勝利はうれしい」。決勝で脇本に完敗した一戦のリベンジを果たし、気持ち良さそうに汗を拭った。完璧な勝利だった。原田の後ろで脇本の動きに目を配った。勝負どころで脇本が横を通過した瞬間、最初のブロックを放った。「仕掛けてきたので波をつくって少しでも脇本さんの脚を消耗させたかった」

 その後は半周以上並走。つらそうな脇本の表情を見逃さず、とどめの2発のブロックで沈めた。「タテ脚だけでは厳しい。ヨコもやって全てを使った。ラインの力で何とか勝てた」。先頭の原田の頑張りも称えたい。ラインの力と松浦の総合力が最高にかみ合い、ジャイアントキリングを起こした。

 「今回はラインの力で勝てた。これが自分の力だけだったらどうか。それが課題。個人の力でも勝てるようにグランプリ優勝を目指して精いっぱい頑張りたい」。勝っておごらず。目標に向かって冷静に自己分析した松浦。これからも競輪界の中心で輝きを放ち、中四国のエースとして君臨する。

 ◆松浦 悠士(まつうら・ゆうじ)1990年(平2)11月21日生まれ、広島市出身の29歳。市立広島工業高卒。10年7月プロデビュー。通算874戦239勝。通算取得賞金は3億8341万円。主な優勝は第61回競輪祭(19年)、第4回ウィナーズカップ(20年)、第63回オールスター(20年)。趣味はスイーツ。1メートル68、73キロ。血液型O。

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