【スプリンターズS】モズスーパーフレア圧巻!馬なりで50秒8 音無師にこやか「いい仕上がり」
2020年10月01日 05:30
競馬
「時計はそんなに気にしていないけど先週、併せ馬(4F50秒2~1F12秒3)でやって今朝は単走で先週と同じような時計。いい仕上がりで臨めます」
今年の高松宮記念ウイークに叩き出した4F48秒9の自己ベストが示すように、その気になればアッサリ4F50秒を切る脚力の持ち主だが、そこまで負荷をかける必要がない。オーバーワークを避け、これで十分。そんな思惑がトレーナーの言葉に込められている。
昨年と同じく休み明けのステップは北九州記念を選択。そこなら本番まで中5週とゆとりのあるローテを組める。常に全力投球型の短距離ランナーとあって疲れを残さない起用が何より大事。その前走は体が14キロ増え、508キロと過去最高体重での出走だった。「暑い時期に稽古をやりすぎても良くないし、メイチに仕上げるのは避けたんです。それと小倉まで輸送しても思ったより体が減らず若干、太めが残りました」と振り返る。逃げ切りはならず2着。負けはしたが、ひと叩きした点に意味がある。
高松宮記念は2位入線から繰り上がりとはいえ勝ったのは事実。芝スプリント女王として18年ファインニードル以来、6頭目の春秋連覇にチャレンジする。「もともと中山は成績がいい。(作戦は)いつもと同じ。あまりペースを遅くしないで、ひとり旅をしてほしい」と逃げ切り狙いで迷いなし。共同会見を終えた音無師は報道陣にまじって弟子・松若の共同会見をチェック。師匠の姿を見つけた松若が苦笑いするシーンに場の空気が和んだ。大舞台を前にしても、いい意味で力が抜けた師弟コンビ。出来も陣営の雰囲気も最高潮だ。