【スプリンターズS】ダイアトニック テン乗り名人・横典が導く!当日初コンタクトも「素直に楽しみ」
2020年10月02日 05:30
競馬
「実績を見ても何も言うことがない馬。こういう素晴らしい馬に乗りたいと思うことはジョッキーとして普通のこと。今回こうしてオファーをもらって本当にありがたいし、素直にレースを楽しみにしているよ」。
G1通算26勝。うち5勝をテン乗りで挙げている。上位人気に応えたセイウンスカイ(98年皐月賞)、ゴールドシップ(14年宝塚記念)。若駒を手の内に入れたスティンガー(98年阪神3歳牝馬S)、メジロベイリー(00年朝日杯3歳S)。大逃げで観衆を驚かせたイングランディーレ(04年天皇賞・春)。全て鮮烈な勝利だった。
「ダイアトニックはこれまでのレースでいいところをいくつも見せてくれている。厩舎の方から話も聞いているし初騎乗でも情報はたくさんある。あとはやることはいつもと同じ。競馬で一生懸命乗るだけ」。テン乗りの不安は微塵(みじん)も感じさせない。
安田隆厩舎にとって、横山典起用は勝負のタクト。近10年で45回タッグを組んで13勝と驚異の勝率28・9%をマークしている。先月13日にはトロワゼトワルで京成杯AH連覇を達成したばかりだ。
「安田先生と厩舎スタッフはスペシャリストだからもちろん信頼している。いい状態でレースに出してもらって、自分も全力で乗る。それでどういった結果になるか」
前哨戦のキーンランドCは泥んこ馬場に最内枠と悪条件が重なり、勝ち馬から2秒3も離されてゴール。スプリントG1で、前走2秒以上の大敗から巻き返して優勝した馬はいない。東の名手のステッキが、史上最大の逆襲劇への起爆剤になるか。