ボートレースとこなめのヴィーナスシリーズ第15戦(24~29日)を最後に引退することを発表していた女子ボートレーサーのレジェンド、鵜飼菜穂子(61=愛知)が29日の最終日8R、現役最後の出走をイン逃げ快勝。1692回目の白星で締めくくった。
ラストランを得意のイン戦で制して現役生活を終えた鵜飼は「前日の整備で足が良くなって心に余裕が持てましたね。最後も自分のレースができて良かったです」とホッとした表情。レース後は今節出場していない選手も駆けつけて、簡単なセレモニーが行われた。鵜飼は「ファンに愛されたいとずっと思ってました。笹川賞(オールスター)に出るのが目標でしたから。頑張れって声をかけていただいのは励みになりました」と感慨深げ。81年11月デビューから39年。90~92年のレディースチャンピオン3連覇など輝かしい実績を残した“インの鬼姫”が水面に別れを告げた。