【AR共和国杯】ルメール“無双状態”重賞3連勝!オーソリティG1へ弾みのV
2020年11月09日 05:30
競馬
アーモンドアイの天皇賞・秋では「プレッシャーがきつかった」と涙した。肩の荷が下りたか、前日の京王杯2歳Sもモントライゼで制し、これで重賞騎乗機会3連勝。菊花賞から5連続連対のおまけつきだ。土日共に初コンビで結果を出すのは、さすがのひと言。リーディング独走の名手が無双モードに突入だ。この日も3勝を積み上げ、重賞VがJRA通算1299勝目。「(区切りの1300勝を)ここで決めたかったが…。また次で頑張ります。おおきに」とおどけた。
管理する木村師にとっても感慨深い1勝だ。「1角の入りが良かったのでワクワク感を持って見ていた」。春は青葉賞を制したが、直後に左前脚の骨折が判明。ダービーを断念した。「残念だった」とこぼすが、ケガの功名もあった。「元々、爪が弱く伸びも悪い馬。2歳時はそれで苦労した。骨折部分に不安はなく、むしろ休んだことで爪がしっかり伸びた。パワーもついて調教も難しかったが攻めたことがいい方に出た」と振り返った。
次走は明言しなかったが「大きなレースに使わせてもらえれば」と師。「できればファンの方に盛り上げてほしい」と投票で出走馬が決まる有馬記念(12月27日、中山)が視野にあることを示唆した。骨折明け、半年ぶり、初の古馬相手、大外枠。数あるハードルをあっさり克服。G1舞台がはっきりと見えた完勝だった。
◆オーソリティ 父オルフェーヴル 母ロザリンド(母の父シンボリクリスエス)17年2月12日生まれ 牡3歳 美浦・木村哲也厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績6戦4勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億5778万6000円。馬名の由来は権威、威信。牡馬3冠を達成した父のような活躍を願って。