【チャンピオンズC】アルクトス サラッと猛時計!坂路4Fトップタイ51秒1で1馬身先着
2020年12月03日 05:30
競馬
栗田師は「先週までしっかりやったので今週はサラッとだけど、時計は出ている。鞍上も“前走より気が入っていた”と好感触だった。折り合いもスムーズで伸び伸び走れていた」と満足そうだ。
前走・南部杯(盛岡)はデビュー17戦目で悲願のG1初制覇。勝ち時計1分32秒7は堂々の日本レコード。01年武蔵野S(東京)でクロフネが樹立した伝説の「1分33秒3」の怪レコードを0秒6も上回った。いくら時計が出やすい馬場とはいえ、地力強化なくして出せない猛時計だ。
指揮官は「直前の雨も良かったけど、やってきたことが実を結んだ。以前は背腰が弱い部分もあったが5歳になってしっかりした」と目を細めれば、1週前追いに騎乗した主戦・田辺も「戦う相手は強くなっていくのに、物おじしないで走っているのは立派」とタフな精神力を称えた。
もちろん、さらなる相手強化は承知の上だ。同師は「課題はたくさんある。1800メートルでコーナーも4回。相手も格段に強くなる。それでも、左回りの1600メートルの固定観念を崩してほしい。タフな東京マイルで走る馬なので、こなせないことはないと思う」と地道に力をつけた愛馬に託す。
日本レコード→一番時計と活気はメンバー屈指。田辺は「柔軟性を持って、ここまで競馬を教えてきたので、中京1800メートルは初めてでも問題ないと思う。この先同じメンバーを倒さなければG1を勝つのは難しいし、ここは最後の壁。頑張ってほしい」と昇竜の勢いに懸けた。