【朝日杯FS】ドゥラモンド 上昇一途!力強くラスト12秒8「間違いなくレベルアップ」

2020年12月17日 05:30

競馬

【朝日杯FS】ドゥラモンド 上昇一途!力強くラスト12秒8「間違いなくレベルアップ」
<朝日杯FS>併せて追い切るドゥラモンド(右手前)(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 2歳マイル王決定戦「第72回朝日杯FS」(20日、阪神)の最終追い切りが16日、東西トレセンで行われた。JRA・G1完全制覇王手に挑む競馬界のレジェンド武豊(51)は、2戦2勝の関東馬ドゥラモンド(牡=手塚)と新コンビ。大偉業へ歩みを進めたい名手の相棒は、美浦Wコースでの併せ馬で万全の仕上がりをアピールした。
 天才のパートナーにふさわしい逸材。ドゥラモンドは美浦Wコースで助手を背に最終追い切りを敢行した。同じく厩舎が飛躍を期待するシュネルマイスター(2歳1勝クラス)から3馬身先行してスタート。道中はゆったりリラックス。4角で内を回った僚馬を引きつけて併せ馬に持ち込むと、楽な手応えのまま併入した。5F68秒5~1F12秒8。軽快なストライドにもかかわらず力強くウッドチップを蹴り上げ、類いまれな運動神経を見せつけた。

 「うん。調子はいいね。体の中身がしっかりできてきて間違いなく前走よりレベルアップしている。レースが楽しみ」。名も受け継いだ父ドゥラメンテに負けない成長力。上昇一途の愛馬に手塚師のトーンは上がる一方だ。

 G1制覇へ課題ははっきりしている。前走アスター賞は出負け。神経質な性格のせいか、ゲートでの駐立が苦手。能力差でカバーしてきたがG1レベル、しかも高速決着の阪神コースでの出遅れは致命傷になりかねない。「中間は時間をかけてゲート練習をしてきた。問題ないと思う」。この日の追い切り後もゲートへ向かい、入念に、綿密に、駐立を確認。東の名門は弱点克服に余念がない。

 朝日杯FSは新コンビの武豊にとっては20戦未勝利の鬼門だが、手塚厩舎にとってはオハコのG1。現役最多タイの同レース2勝(11年アルフレード、13年アジアエクスプレス)は、ともにドゥラモンドと同じデビュー2連勝からの戴冠と縁起もいい。「テン乗りになるけど武豊騎手とは手が合うと思う。序盤はフワッと乗って、しまいを伸ばすイメージ。良馬場ならスパッと切れると思う。まだ2戦2勝でこれからの馬だから気楽に楽しみたい」(手塚師)。“気楽に”。先週の阪神JFで3着に激走したユーバーレーベンを送り出した時と同じセリフに確かな自信がにじんでいた。

おすすめテーマ

2020年12月17日のニュース

特集

ギャンブルのランキング

【楽天】オススメアイテム