【京成杯】グラティアス 重賞初V 2戦2勝!半姉レシステンシアほうふつ操縦性&スピード
2021年01月18日 05:30
競馬
道中は逃げる2番人気タイムトゥヘヴン、3番人気タイソウを見る位置。「ボクのポジションはおいしかった」とルメール。難なく折り合い、手応えも抜群だ。他馬が荒れた内を嫌った直線。大きな跳びでパワフルに内ラチ沿いを猛進する。後続を2馬身半突き放し、デビュー2連勝を決めた。ルメールは「この馬にとって凄くいい競馬でした。馬の後ろで我慢、リラックスできた。直線はすぐにトップスピードに届いたし、今日は楽勝でした」と笑顔を見せた。
ハナで物見をし、ゴール直前で加速するチグハグな競馬だった初戦。それだけに非凡な才能が際立ったが、この日は集中力まで増した走り。同師は「元々調教ではそういう面は見せていなかったので、初戦は初めてのレースに戸惑っただけだと思う。それでなくとも2戦目の競馬は難しいのですが、冷静に走ってくれた」と称賛。体重は初戦から10キロ増えた。師は「少し中身が入ってきたということでしょう」と馬体の進化も強調した。
半姉は19年阪神JFを制し、20年桜花賞&NHKマイルCで2着に好走したレシステンシア。その操縦性の高さとスピードは、クラシックで活躍した姉と重なる。ルメールは「クラシックに行くにあたって早めに重賞を勝つのは大事なこと。もっと良くなるし、できればG1で乗って勝ちたい」と大舞台を意識した発言。師は「レースはこれからオーナーと相談して決めます」と話すにとどめたが、当然、選択肢に入ってくるのは同舞台の皐月賞(4月18日、中山)。良血の天才肌が、すっかりたくましくなったまなざしで春の大舞台を見つめる。
◆グラティアス 父ハーツクライ 母マラコスタムブラダ(母の父リザードアイランド)18年4月6日生まれ 牡3歳 美浦・加藤征厩舎所属 馬主・スリーエイチレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績2戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金4545万5000円 馬名の由来は感謝(ラテン語)。