【芦屋・レディースオールスター】生奈 地元で決めたG2初V!昨年の雪辱果たす会心の逃げ「夢みたい」
2021年03月01日 05:30
ボートレース
「夢みたいです。優勝戦も初めての選手代表も緊張したし、1Mは完全に差されていた。勝てたのはエンジンのおかげ。足合わせから遠藤さんより私の方が良かったし、エンジンが本当に良かった。乗り心地には少し不安があったけど、伸び寄りのまま行きました」
しきりに相棒の56号機を称賛したが、エンジンを信じ切ったのが最大の勝因。直前のG1九州地区選で犯した失敗を糧にした。「前検で下がっていなかったのに欲張って整備したり、前節は行動が雑だった。今節は気象条件に合わせて調整しようと思っていた」。前検から上々の手応えを得た今節は長所を大切に守り、最後までトップクラスの舟足をキープした。
一年前の悔しさと前節の反省点。それも二つをまとめて解消したのが最も思い入れのある芦屋水面。喜びもひとしおだ。「去年は裏切ってしまって申し訳ないと思っていた。それを少しでも返せたのなら、うれしい。それに芦屋は一番練習してきた場所。転覆も落水もしたけど、いい思い出もいっぱいある」。08年11月のプロデビュー、10年5月の初1着、17年8月のG1レディースチャンピオン制覇。小野と芦屋の記憶に新たな一ページが加わった。
この優勝により今年の女子賞金ランク1位に浮上。地元・福岡で開催される年末の大一番G1クイーンズクライマックス(12月28~31日)に向けて引っ張る立場となった。「皆がベスト12に入ろうと頑張っている。私も事故せず走っていきたい」。福岡支部の旗手となり、これから激化していく女子戦線を仲間と共に勝ち抜く。
◇小野 生奈(おの・せいな)1988年(昭63)10月2日生まれ。福岡県出身の32歳。103期生として2008年11月に芦屋でデビュー。全速ターンを武器にメキメキと頭角を現し、17年8月芦屋レディースCでG1初制覇。主な同期に古沢光紀、深谷知博、渡辺和将ら。1メートル55。血液型B。