【芦屋・レディースオールスター】生奈 地元で決めたG2初V!昨年の雪辱果たす会心の逃げ「夢みたい」

2021年03月01日 05:30

ボートレース

【芦屋・レディースオールスター】生奈 地元で決めたG2初V!昨年の雪辱果たす会心の逃げ「夢みたい」
昨年1号艇で敗れた悔しさを見事に晴らし、G2初Vとなった小野生奈 Photo By スポニチ
 ボートレース芦屋・G2「第5回レディースオールスター」は2月28日、第12Rで優勝戦が行われた。1号艇の小野生奈(32=福岡)がインからコンマ07のトップスタートを決めて先マイ。2号艇・遠藤エミの差しが入りかけたが、バックで伸びて逃げ切った。地元でG2初制覇を飾り、優勝賞金450万円を獲得。21年女子賞金ランク1位に躍り出た。遠藤と竹井奈美の2着争いは、2周2Mで差した遠藤に軍配が上がった。
 デビューの地で雪辱Vを成し遂げた。昨年の第4回鳴門大会と同じ1号艇で優勝戦に挑んだ小野。昨年は1Mで岩崎に差されると、2Mでもターンが流れて5着に終わった。「あんな思いはもうしたくない」。不退転の決意で臨んだ今年もインからトップスタートを踏み込んで先マイ。ここまでは昨年と同じだったが、その後が違った。鋭い差しを繰り出した遠藤をバックで抑え込み、2Mを落ち着いてクリア。2番手以下を大きく突き放し決着をつけた。

 「夢みたいです。優勝戦も初めての選手代表も緊張したし、1Mは完全に差されていた。勝てたのはエンジンのおかげ。足合わせから遠藤さんより私の方が良かったし、エンジンが本当に良かった。乗り心地には少し不安があったけど、伸び寄りのまま行きました」

 しきりに相棒の56号機を称賛したが、エンジンを信じ切ったのが最大の勝因。直前のG1九州地区選で犯した失敗を糧にした。「前検で下がっていなかったのに欲張って整備したり、前節は行動が雑だった。今節は気象条件に合わせて調整しようと思っていた」。前検から上々の手応えを得た今節は長所を大切に守り、最後までトップクラスの舟足をキープした。

 一年前の悔しさと前節の反省点。それも二つをまとめて解消したのが最も思い入れのある芦屋水面。喜びもひとしおだ。「去年は裏切ってしまって申し訳ないと思っていた。それを少しでも返せたのなら、うれしい。それに芦屋は一番練習してきた場所。転覆も落水もしたけど、いい思い出もいっぱいある」。08年11月のプロデビュー、10年5月の初1着、17年8月のG1レディースチャンピオン制覇。小野と芦屋の記憶に新たな一ページが加わった。

 この優勝により今年の女子賞金ランク1位に浮上。地元・福岡で開催される年末の大一番G1クイーンズクライマックス(12月28~31日)に向けて引っ張る立場となった。「皆がベスト12に入ろうと頑張っている。私も事故せず走っていきたい」。福岡支部の旗手となり、これから激化していく女子戦線を仲間と共に勝ち抜く。

 ◇小野 生奈(おの・せいな)1988年(昭63)10月2日生まれ。福岡県出身の32歳。103期生として2008年11月に芦屋でデビュー。全速ターンを武器にメキメキと頭角を現し、17年8月芦屋レディースCでG1初制覇。主な同期に古沢光紀、深谷知博、渡辺和将ら。1メートル55。血液型B。

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