【ドバイシーマC】惜しかった!クロノジェネシス2着、ラヴズオンリーユー3着
2021年03月28日 05:30
競馬
敗れはしたものの、決して悲観することはない。なぜなら、この一戦はあくまでスタートだったからだ。陣営が最大目標に据えるのは日本馬がいまだに勝利できていない仏G1の凱旋門賞(10月3日、パリロンシャン)。飛行機での輸送、慣れない環境での調整など、今回のあらゆる過程がフランスへの布石でもあった。そう、日本競馬界の悲願を達成できる馬だと信じるからこそ、コロナ下での遠征を敢行したのだ。38歳の若き指揮官・斉藤崇師が「順調そのもの。検疫に入った当初はカイ食いが落ちたけど、戻りましたからね」と振り返ったように、全てがシナリオ通りに進んだ。惜しくも最高の結果とはならなかったが、得たものは大きかった。
世界も凱旋門賞の有力候補と認めている。英大手ブックメーカーのウィリアムヒルは6番人気タイ、日本馬ではデアリングタクトと並んでトップタイとなる21倍のオッズを付けた。今後のローテは未定だが、国内では2連覇が懸かる宝塚記念(6月27日、阪神)が有力。海外なら英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(7月24日、アスコット芝2390メートル)から凱旋門賞への転戦もあり得るだろう。いずれにしても夢は広がるばかりだ。