【皐月賞】エフフォーリア たくましく無敗1冠だ、体質強化で着差広げ3連勝
2021年04月12日 05:30
競馬
一方で、デビュー戦からコンビを組む横山武は「最初からいい馬という印象。周囲にもそう言い続けてきたから結果が出てうれしい」と振り返る。愛馬のセールスポイントについては「ほれぼれする馬体とダイナミックな走り」ときっぱり。新馬戦で3/4馬身だった着差は百日草特別で1馬身1/4、共同通信杯で2馬身1/2。クラスが上がるごとに着差を広げての3連勝は価値が高い。しかも前走は2、3着馬が次走で重賞V。鞍上は「中身の濃い3戦だったと思う。負かした相手も強く、この馬の強さが際立つ結果になった」と愛馬への信頼をより深めた。
無敗で挑む大舞台。鹿戸師は「こういう経験はなかなかできないので凄く楽しみ」とあくまで自然体。皐月賞初騎乗の横山武はもう一歩踏み込み「出るだけで満足はしない。結果を残したい」と意気込む。“ひ弱な2歳っ子”からたくましき若駒へと変貌を遂げたエフフォーリア。新緑の中山で堂々と、ライバルの挑戦を受けて立つ。
▽皐月賞 英2000ギニーを模範に1939年(昭14)、横浜(根岸)競馬場で「横浜農林省賞典四歳呼馬競走」として創設。海軍による競馬場接収により43年東京移設。戦争による中断を挟み49年から中山で「皐月賞」として施行。