【福島牝馬S】ディアンドル復活V!粘り腰で逃走、2年ぶり重賞2勝目
2021年04月25日 05:30
競馬
スタートを決めて迷わずハナへ。「以前は引っかかるところがあったが、今日はリラックスして落ち着いて走れていた」。前半5F60秒6とマイペースの逃げに持ち込み、日本一長い新潟の直線へ。内から外から次々にライバルが競り落としにくるが、先頭を譲らない。低迷期を乗り越え、戻ってきた闘争本能。ゴール板でグイッと鼻先を伸ばした。
人馬を出迎えた奥村豊師は久々の美酒に笑顔。「体調が安定しているので走りがいい。今日はリズム重視でハナの形に。うまく短距離から中距離にシフトできました」。デビューから9戦連続でスプリント戦を使ったが、古馬になって徐々に距離を延長。采配がズバリ的中した形だ。
優先出走権を獲得したヴィクトリアマイルについて、指揮官は「中距離で結果が出たので、再びマイルに距離を詰めてG1というのはどうか。オーナーとしっかり相談して決めたい」。今後の路線は未定だが、3歳時にはね返されたG1への再挑戦も見えてきた。越後のファンを沸かせた粘り腰で、さらなる大舞台でもあっと言わせる場面があるかもしれない。
◆ディアンドル 父ルーラーシップ 母グリューネワルト(母の父スペシャルウィーク)16年2月14日生まれ 牝5歳 栗東・奥村豊厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績16戦6勝 総獲得賞金1億6388万3000円。馬名の由来はドイツの女性用民族衣装(母母名から連想)。