【青葉賞】ワンダフルタウンVでダービー切符!大接戦鼻差しのぎ、皐月賞馬エフフォーリア待ってろ
2021年05月02日 05:30
競馬
スタートを決め、先行勢の後ろを確保。「ゲートは上達しているし、内枠だったので好位につけたいと考えていた。ペースも流れてこの馬にとっては走りやすい展開だった」。絶好の手応えのまま府中の長い直線へ。残り200メートル。満を持して抜け出すと、内から1番人気キングストンボーイが迫ってきた。「休み明けは手応えほど伸びないのがこの馬のパターンだけど、それでもしのいでくれた。成長を感じた」。苦手とする休み明けで勝ち切った意義は大きい。
爪不安により皐月賞をパス。5カ月ぶりの実戦に懸念がないわけではなかった。高橋義師は「今年に入って、1月の時点でも歩様が悪かった。正直、春のクラシックは難しいんじゃないか、と考えた時期もあった」と中間の調整を振り返る。懸命のケアを施し、ターフに戻ってきたが、フルパワーで戦えたわけではない。「今日は左前脚の落鉄もあったし課題は残る」。師は最後まで表情を崩さなかった。裏を返せば、本番に向けて伸びしろはたっぷり。和田竜は「今年のクラシックはこの馬でと思っていた。次はもっと良くなるはず」と確かな手応えを伝えた。2日は天皇賞・春で有力馬ディープボンドに騎乗するいぶし銀は、最後に「ダービーも楽しみにしておいてください」。不敵なひと言を残して、決戦の地・仁川へと向かった。