大物感たっぷりのデビュー勝ちだ。函館5Rの新馬戦(芝1800メートル)は2番人気のアルナシーム(牡2=橋口、父モーリス)が制した。勝ち時計は1分50秒1。2着は1番人気のブラックボイス。3着はマイネルシーマーだった。
道中は中団を追走。勝負所でジワッとポジションを上げると、直線では余裕たっぷりに抜け出した。武豊は「攻め馬ではあれだけグイグイ行ったのに、思いのほか、のんびりしていた。いい誤算でした」と笑み。「その分、道中はリラックスしていました。3角でゴーサインを出したら、すごくスムーズでしたし、素質がありますよ」と将来性を評価した。
アルナシームは父モーリス、母ジュベルアリ(母の父ディープインパクト)の血統。母の全弟には17年皐月賞と19年大阪杯を制したアルアイン、今年のダービーを制したシャフリヤールがいる。