【エルムS】ソリストサンダー 悲願“金”獲る、前走かしわ記念鼻差2着“今度こそ”
2021年08月04日 05:30
競馬
「去年の夏くらいから良くなってきました。2年くらい休んだ期間がありましたし、レースの数も使っていなかった。昔は短距離を走っていたし、疲労も少なかったんだと思います」
2歳の時に骨折があり、1年以上の休養を余儀なくされた。急(せ)いては事をし損じる。花が開くのを待った。昨夏は2勝クラスにいた馬が、トントン拍子に出世を遂げた。昨年7月以降の成績を見れば【3・2・2・1】と大崩れなし。閉塞感も漂うこのご時世、希望の光をともす“中年の星”とも言えるか。この中間は1カ月かけて函館で乗り込み。準備を整えてきた。
「ここを目標に順調に来ています。昨年もずっと北海道にいましたし、滞在も大丈夫。体重は前走と同じか、少し増えるかな。どの位置でも折り合いが付く器用な馬。しまいはしっかりしているので、あとは脚をためられるかどうかですね」
前走のかしわ記念は惜しい鼻差2着だった。重賞初Vはもうすぐそこ。“今度こそ”の思いか。開業4年目の高柳大厩舎は1年目からJRAで13、17、18勝と着実に勝ち星を増やす。今年もすでに17勝、キャリアハイは時間の問題だ。厩舎の“後輩”テーオーケインズがアンタレスSで厩舎重賞初V、続く帝王賞も制覇した。気鋭ステーブルの勢い。今度は、先輩が意地を見せる番だ。6歳夏にして充実期、重賞初Vに手をかける。