【蒲郡・メモリアル】原田幸 11年9カ月ぶりSG制覇、速攻即決の完璧逃げ

2021年08月30日 05:30

ボートレース

【蒲郡・メモリアル】原田幸 11年9カ月ぶりSG制覇、速攻即決の完璧逃げ
超抜パワーを発揮してSG制覇を成し遂げた原田幸哉(撮影・渦原 淳) Photo By スポニチ
 ボートレース蒲郡のSG「第67回ボートレースメモリアル」は29日、第12Rで優勝戦が行われた。予選トップ通過から王道を貫いた原田幸哉(45=長崎)がコンマ04のトップスタートを決めてイン圧勝。09年とこなめチャレンジカップ以来、11年9カ月ぶり4度目のSG優勝を故郷・蒲郡で飾った。優勝賞金3900万円を加算して賞金ランクは2位に浮上。2着は2コースから差し続いた平本真之、3着には白井英治が入った。
 ボートレース界のスピードスターが、故郷に錦を飾った。原田幸が育った地で11年9カ月ぶりのSG制覇を飾った。優勝戦ではインからコンマ04のトップスタートを繰り出して他を圧倒。超抜パワーを発揮してVゴールを駆け抜けた。

 「最高の仕上がりでしたね。100点満点のスタートが行けた。完璧なレースでした」。優勝戦でも実に冷静に、ここ一番でキレ鋭いターンがさえ渡った。今節は前検の段階から快速級の動きを見せていた。加えて節間の平均スタートもここまでコンマ08として、まさに技機に充実。優勝は約束されていた。

 蒲郡は元ホームプールだけあって、育った地で成し遂げる栄冠は何よりも格別だ。「(プロ生活)27年間で、ようやく蒲郡で優勝できてうれしい。育ててくれた水面で恩返しができた。デビューする前から(蒲郡で)ボートを見て選手になる決心もして、誰よりも蒲郡に対する気持ちは強かったので」と今までの思いをすべて力に変えて、気迫前面の走りが結果につながった。

 この1年間でSG1VにG1・4Vと大舞台でも躍動してVを量産している。「この2年間ぐらいで(柳沢)一ちゃんとペラを試行錯誤して煮詰まってきた。焦りもなくなってきて、普段通りの感じでレースに臨めている」と好調には確かな裏付けがある。まな弟子とともに二人三脚でやってきたことが成果となって最高の結果を生み出した。

 この優勝で賞金ランキング2位。グランプリ出場も当確に。「グランプリに久々に乗れるのはうれしい。目標はグランプリを優勝することなので、ファンの信頼を裏切らないように一つ一つ積み重ねていきたい」。SGの舞台で完全復活を遂げたスピードスターが、今後は年末の大一番を見据えてさらに勢いを加速させていく。

 ▽優勝戦VTR ピット離れは横一線で123/456の枠なりの3対3進入に。インからコンマ04のトップスタートを決めた原田が、他艇に影を踏ませない完璧なイン逃げで圧勝。回りシロを確保した平本が2コースからブイ際すれすれを差して続き、外マイから直線伸びて内に変わった白井を2マークで差しかわして次位をキープ。白井は3着止まり。

 ◇原田 幸哉(はらだ・ゆきや)1975年(昭50)10月24日生まれ。愛知県出身、長崎支部の45歳。76期生として95年6月に蒲郡でデビュー。02年11月の平和島ダービーでSG初制覇(今回で4V)。弟子は柳沢一(40=愛知)ら。1メートル72、血液型B。

 《目標達成》ボートレースメモリアルの節間売り上げは195億1122万4000円。目標の180億円を15億円以上も上回る大盛況ぶりだった。

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