【ローズS】実りの秋へ イリマ 体質改善し連勝 G1舞台への扉を開く
2021年09月15日 05:30
競馬
体質の弱い面が解消、攻めを積めるようになった。「調教をスムーズにできるようになったことが、今の成績につながっていると思います。ギリギリ間に合いましたね」。この2走でつけた着差は実に8馬身。重賞を意識できる存在へと昇華した。
半姉スカーレットカラーもかつて高橋亮厩舎に所属、一昨年の府中牝馬Sを制した。きょうだいそろって山下助手が手がけている。「姉はカイバを食べなくて苦労したけど、この馬は食べてくれますね。この血統は急に良くなってくることがあるんですよ」。持てる素質が実を結んできた。
前々走の未勝利勝ちは開幕週の馬場とはいえ、1分57秒5(芝2000メートル)の勝ち時計は掛け値なしに速い。同日同条件で行われた国東特別(1勝クラス)と同じタイム。中京は開幕2週目で馬場も
いい。台風の影響がどうかだが高速決着になっても不安はない。
12日の仏フォワ賞はディープボンドが逃げ切って海外重賞Vを決めた。イリマは同じチーム・ノースヒルズのキズナ産駒。海の向こうから、いい流れが来ている。この勢いで賞金900万円組の出走抽選(13分の11)突破へ。一気にG1舞台への扉を開く。