【セントライト記念】タイトルホルダー 驚速ラスト10秒9、確かな成長見せ万全
2021年09月17日 05:30
競馬
5F68秒5~3F37秒1~1F10秒9と、驚異的なラスト1Fをマーク。7月27日からWコースの自動計測が開始され、ラスト1Fの計時が従来の手動よりも速めになったことはあるが、11秒を切るのは異例だ。1週前追いに続いて、2週連続で手綱を取った横山武は「全体の時計は出さずに、しまいだけ伸ばす感じ。そんなに時計が出ている感じはしなかった。春はまじめ過ぎて追い切りからムキになっていたけど、きょうはリラックスして運べていた」と、精神面の成長を感じ取っていた。
皐月賞2着、ダービー6着。春クラシック2冠には手が届かなかった。栗田師は「先週負荷をかけた(W6F84秒7)のでその上積みと、走りと気持ちのバランスが安定しているかを確認してもらった。入りが遅かったのでしまいを伸ばしたが、切れるというより力強い動きでした。惜しいレースが続いているので、より結果を出しやすい中山の長距離はいいのでは」と期待を懸ける。
父ドゥラメンテは今年8月31日に急性大腸炎のため、9歳の若さで死んだ。タイトルホルダーは現時点で同産駒唯一のJRA重賞ウイナー。セントライト記念のタイトルを上乗せして、その後はG1タイトルを――。タイトルホルダーの未来には後継種牡馬としての期待も懸かっている。