【天皇賞・秋】“3冠馬の貫禄”コントレイル 楽々と坂路4F51秒7!洗練された馬体
2021年10月28日 05:30
競馬
「52秒から53秒台の指示だったけど、これだけ時計が出るのは状態がいいということ。コントレイルの特徴がしっかり出て柔らかみのある、いい動きでした」
追い切りは点でなく線でチェックしないといけない。トレーナーがターニングポイントに挙げるのは福永が騎乗した先週のCWコース3頭併せだ。6F79秒4(1F12秒2)で外のダノンファラオ(4歳オープン)、真ん中のホウオウアマゾン(3歳オープン)に6馬身半先着。「先週かなり良くなっていたので(その状態を)キープするのが今回のテーマだった。きっちり維持できていたので言うことはないよ」と万全の仕上がりをアピールした。
今年初戦の前走・大阪杯はデビューから初めて連を外して3着。切れ味をそがれる重馬場に加え、2走前のジャパンC(2着)から16キロ増となる過去最高体重(472キロ)が影響したという。「レース直前に雨が降った前走は道悪が敗因」とした上で「春は体重が増えて動きも良かった。成長したと喜んでいたけど疲労の残り方などを考えれば(体が)重すぎたと判断しています」と振り返った。
あの敗戦を踏まえ、帰厩後はしっかり稽古を重ね、洗練された体つきに仕上がっている。「ダービー(460キロ)と同じぐらいで出せそう。休み明けでも、ひと叩きという気持ちはないです」と言い切った。こことジャパンC(11月28日、東京)の2戦で引退が決定済み。王座奪回を合言葉に昨年3冠馬がラストシーズンに臨む。