【阪神JF】ステルナティーア圧巻!2歳女王へ万全リハ
2021年12月09日 05:30
競馬
ルメールは「コンディションはバッチリですね」と笑顔で切りだした。「道中はとても冷静に走ってくれた。直線では凄く伸びてくれた。フットワークも息も全然問題なかった」
初騎乗といっても、前走・サウジアラビアRC(2着)で、勝ち馬コマンドラインに乗っていたルメールにはステルナティーアの強烈な印象が刷り込まれている。「負けたけど、凄くいいメンバーで最後に速い脚を使った」と語る。付け加えて「コマンドラインはG1級だから(笑い)」。ルメールが認める牡馬G1級と半馬身差は十分な内容だ。
血統の愛着もある。同じ木村厩舎に在籍する全兄ステルヴィオ(18年マイルCS優勝)に新馬から3歳秋の毎日王冠(2着)までの8戦中7戦で騎乗した。
「男馬と女馬で体つきの違いはあるけど、ステルヴィオも乗りやすかった。2歳の早い時期から高い能力を示していた。2歳でG1を勝つだけの力はあった」
兄が17年朝日杯FSで2着に惜敗した時と同じ阪神マイル。雪辱戦には最良舞台だ。太田助手は「放牧から戻った後も順調。マイナス体重になると思いますが、シルエットはそう見えませんし、毛ヅヤも悪くないので減る点は心配していません」と好仕上がりを強調。「初の関西への輸送と、スローの競馬しかしていない点がどうか。その点が鍵と思う」と克服するべき課題も挙げた。
同舞台で行われる来春桜花賞も見据えた初の阪神遠征。新潟新馬戦で披露した3F32秒7の切れは間違いなくG1級。過去2戦は1分36秒台ながら、課題を克服なら例年のV時計の1分33~34秒台まで一気に詰める可能性を秘めている。鞍上は「乗っている感じでは絶対いい馬。チョ~楽でした(笑い)。大きなチャンスがある」と熱い期待を寄せている。