【阪神JF】光る須貝師の采配ベルクレスタいざVへ
2021年12月10日 05:30
競馬
「前走は勝ちに行ったから仕方ない。それに“今じゃない”と言ってただろ?重賞でも能力は見せたし、ここからどんどん良くなる」
決して焦らず、追い込むこともなく、2歳牝馬の成長曲線に則した仕上げが施されている。ここは経験と実績、キャリアの成せる業だろう。
ベルクレスタの姉は17年のヴィクトリアMを勝ったアドマイヤリード。姉も阪神JFに挑戦(9着=当時は松田博厩舎)しているが、当時の馬体重398キロ。常に馬体維持との戦いだった姉と比較しても妹は2回り大きく気性もおとなしい。
「馬格もあるし、やりやすい。気性も素直でおっとり。リードとは全然違う。走ることに集中できるし、普段はリラックスしている。オンとオフの切り替えがしっかりしている」
指揮官は目先の勝利にこだわらない。長い目で成長を見守る。その過程に阪神JFの勝利があれば結果良しということだろう。無欲を思わせる表情が逆に揺るぎない自信を感じさせた。