【京都金杯】ステルヴィオ 復活Vへ“眠れる虎”が鋭い伸び!馬具効果で迫力戻る
2022年01月03日 05:30
競馬
最終リハは僚馬2頭との併せ馬。気分良く後方を追走した。無理のない加速で前との差を詰めると直線は最内へ。ラストはこの馬らしくガツンと加速。ドゥラヴェルデ(4歳1勝クラス)と併入した。馬なりで計時したラスト1F11秒7はさすがの脚力だ。太田助手は「(チークを)本番で着用するかは未定ですが、動き自体は前走よりシャープになった感じがあります」と納得の口ぶりだった。
戦績も復調を物語っている。昨年1戦目のダートの根岸Sは10着と大敗を喫したが、秋2戦の京成杯AH、スワンSで7、5着。全3戦で着順と着差が良化した。何よりレース中の前進気勢が戻り、同助手は「(前走は)着順こそ振るわなかったが、競馬の内容は悪くなかったです。前走がマイナス12キロで、今回は輸送前で10キロほど増えています」と前向きだった。
同馬のマイルCS優勝が木村厩舎のG1初勝利。スタッフは人目をはばからず歓喜の涙を流した。あれから3年余り、昨年の東スポ杯2歳S優勝イクイノックスなど、数々の実績馬がステルヴィオの後に続いた。同助手は「冬場で乾燥しており、ノドの方は少し気になりますが、頑張ってほしいです」と厩舎の功労馬を思いやる。多くの素質馬が活躍しており、期待が高まっている木村厩舎の22年がスタート。先陣を切るのはこの馬が似合う。