【京都金杯】安田隆師 ダイアトニックと開運連覇へ!追い切り圧巻「ひそかに狙っています」

2022年01月04日 05:30

競馬

【京都金杯】安田隆師 ダイアトニックと開運連覇へ!追い切り圧巻「ひそかに狙っています」
安田隆行師 Photo By スポニチ
 昨年は高松宮記念(ダノンスマッシュ)、JBCスプリント(レッドルゼル)のG1勝ちを含む年間42勝の活躍を見せた安田隆行厩舎。連覇が懸かるスポニチ賞京都金杯はダイアトニックがスタンバイ。前走・キーンランドCは14着と大敗を喫したが反撃を誓い、懸命な仕上げが続く。
 安田隆師が昨年までに積み重ねたJRAでの勝利数が888。縁起がいい末広がりの数字を背負い、22年の新たな戦いに向かう。

 開運重賞と言われるスポニチ賞京都金杯。昨年このレースを制したのが安田隆師だ。岩田康に導かれた12番人気ケイデンスコールが接戦をモノにした。当時オープン特別でも低迷が続いていた、あの馬が激変。ハンデ戦に狙いを絞った仕上げのうまさだろう。ここ一番で確実にモノにする。まさに匠の技だ。

 今年はそのケイデンスコールを暮れの阪神C(9着)に起用し、ここはダイアトニックがスタンバイ。前走・キーンランドCで14着と惨敗を喫し、再び間が空いたが、とにかく稽古の動きが迫力満点なのだ。

 圧巻は中山金杯に向かうレッドガラン(7歳オープン)との併せ馬で併入だった大みそかのCWコース。後方から追い掛ける形で内に併せて6F79秒6の猛時計を叩き出し、ラスト1Fが11秒3だ。岩田康を背に鬼のように切れた。

 が、これで満足しないのが安田隆厩舎。3日も意欲的に坂路に入れ、4F59秒4~1F12秒1。念には念を入れた絶妙な“味付け”が混戦で生きる。指揮官は満足げだ。

 「時間をかけて、じっくりやってきました。まだ10キロくらい太いけど、このひと追いで良くなってくると思う。ハンデ(57・5キロ)は背負うけど、ひそかに狙っていますよ」

 近走スプリント戦にシフトした印象もあったが、マイル戦は【1・2・1・3】。一昨年のこのレースではサウンドキアラに迫る2着。年を重ねた今なら、ゆったり流れに乗れるマイル戦の方が合うとの見立てだ。

 「まずは900勝を目標に頑張りたいですね」と年頭の誓いを立てたトレーナーは若い。うれしいくらいに勝利への貪欲さを感じさせる。昨年は高松宮記念(ダノンスマッシュ)とJBCスプリント(レッドルゼル)でG1・2勝。今年も縁起重賞を仕留め、勝負の大海へ堂々こぎだす。 

 ◇安田 隆行(やすだ・たかゆき)1953年(昭28)3月5日生まれ、京都市出身の68歳。72年に騎手デビュー。91年にトウカイテイオーで皐月賞&ダービー2冠制覇を成し遂げるなどJRA通算680勝をマークした。94年に調教師免許を取得して翌年、厩舎を開業。19年にJRA62勝で初のリーディングトレーナーに輝く。JRA通算888勝(うち重賞49勝)。トランセンドやカレンチャン、ロードカナロア、グレープブランデー、ファッショニスタ、ダノンスマッシュ、レッドルゼル、ダノンザキッドといったG1馬を育てた。長男・景一朗助手は自厩舎のスタッフ、翔伍師は次男。

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