南関リーディング奪還へひと皮むけた矢野
2022年02月25日 05:30
競馬
17年から4年間キープしていた大井リーディングを昨年は笹川に奪われた。重賞こそ7勝したが「何かすっきりしない。もっと勝てただろう」とモヤモヤが残った。そこで矢野は初心に帰ることにした。これまで追い切り以外では日に1、2頭だった調教騎乗を年明けから5、6頭に増やし、かつてのように1頭の馬を調教師、厩務員とともに仕上げていく。「みんなで馬をつくって、レースで変化を楽しみながら結果が出る。陣営に喜んでもらえることが、僕の喜びにもつながっている」。その言葉通りルーティンの変化も好結果を後押しした。まだまだ先は長いが17年以来5年ぶりの南関東リーディング奪還なるか、ひと皮むけた男のライディングに熱視線を送っていくつもりだ。