【高松宮記念】サリオス 圧倒的なスピード!美浦Wラスト11秒0、堀師「見違えるように良い」
2022年03月24日 05:30
競馬
最終追いを見ても不安はない。まずは坂路をゆったりと駆け上がりウオーミングアップ。存分に体をほぐした後にWコースに姿を現した。デビュー2戦目以来のコンビとなる石橋を背に、僚馬ルーカス(7歳3勝クラス)を3馬身追う。力強く、そして高回転。内から併せるとグイグイと加速し、6F83秒3、5F65秒6~1F11秒0。キレキレの動きを披露した。師は「2週前は(調整が)遅れていたが、先週、今週しっかりやって仕上がりが追いついてきた」と笑顔。石橋も「心身をまとめるように心がけた。感触は良かった」と好感触だった。
素質は疑う余地がない。朝日杯FSだけでなく、皐月賞とダービーで2着と世代では常に上位。3歳秋には古馬相手に毎日王冠も制した。さらに、5歳を迎えて進化も見せている。「爪がウイークポイント。帰厩した時も右前の爪を気にしていた。だが、それが見違えるように段階的に良くなっている。今はその辺を考慮せずに進められている」と師。不安はもうない。あり余るスピードを存分に発揮できる。
さあ、スプリントの覇権獲りへ。「手前の関係で左回りの方がいい。ここのところの動きを考えれば初の1200メートルでも流れに乗れそうで勝負になると思っている」。指揮官は強気だ。混戦模様の桶狭間決戦。サリオスが70秒のドラマの主役になる。