ガールズケイリン・高木真備が電撃引退 昨年賞金女王「戦う気持ち戻らなかった」
2022年04月04日 05:30
競輪
高木はガールズケイリン3期生として14年5月にデビュー。「25歳までに賞金女王になる」と言い続けてきた。可愛らしいルックスと、ひたむきに先行する姿から人気に火がつき徐々にステップアップ。16年にはファン投票1位に輝くなど名実ともにトップレーサーへと駆け上がった。“ツヨカワレーサー”は昨年のガールズケイリングランプリを初優勝。目標だった賞金女王に輝いた。だが今年は“燃え尽き症候群”に苦しみ、練習中の肉離れなども重なり思ったような成績を残せずにいた。
前走の川崎を走り終えて引退を決断。高木は「賞金女王になったら辞めるという覚悟でやってきた。時間がたてば戦う気持ちが戻るかと思ったけど戻らなかった。このままでは周囲の期待に応えられないし迷惑を掛けてしまう」と話し「競輪人生をやり切ったと、はっきり思ったので次の世界への決断をしました」と未練なく自転車を降りる決意を固めた。
今後は、かねて興味があった保護犬や保護猫に関わる活動に就く予定。高木は笑顔でバンクに別れを告げた。
◇高木 真備(たかぎ・まきび)1994年(平6)8月17日生まれ、東京都町田市出身の27歳。文化学園大杉並高卒。競輪学校(現競輪選手養成所)106期在校2位で14年5月、奈良でプロデビュー。主な優勝は21年ガールズグランプリ。通算成績は616戦379勝。通算優勝は91回。1メートル61、63キロ。血液型A。
▼小林莉子 戦友だったので寂しいです。一緒に走った川崎でやり切った感じがあったので心配していた。
▼中村由香里 びっくりしている。人生は一度きりなので好きなことをやるのもいいと思う。
▼石井寛子 競輪をやり切ったのならカッコいい!次の目標が決まっているのも凄い素敵なことだと思います。