優出一番乗りは地元の次世代エース、黒川京介だ。4日目9R。「(スタートは)ちょっとタイミングが遅れてヤバいと思ったけど、伸びていってくれた」。10線7枠からギュイーンと外を伸びて進出。2周回4角で前団をねじ伏せると、あとは独り旅だった。3日目12R特別予選を制した勢いのまま、人機とも上昇気流。地元グレードレース初制覇へ「欲しいですね」と力を込めた。優勝戦は“とっておき”のタイヤで臨む。「今日のは手持ちの中で2番目。明日はオールスター準決勝戦ので行く。落車したけど、これが一番」。SG初戴冠を目指したオールスターは準決で事故に巻き込まれて道を閉ざされた。その時の思いまで、全部まとめてぶつける腹づもり。全身全霊で獲りにいく。