【函館スプリントS】ナムラクレア完勝!短距離戦線に新星、浜中14年ぶり50キロ 気合の減量報われた

2022年06月13日 05:15

競馬

【函館スプリントS】ナムラクレア完勝!短距離戦線に新星、浜中14年ぶり50キロ 気合の減量報われた
<函館11R。函館スプリントS>好位から直線で一気に伸び、他馬を突き放してゴールしたナムラクレア=左(撮影・千葉茂) Photo By スポニチ
 最高のスマイルがはじけた。サマースプリントシリーズ第1戦「第29回函館スプリントS」は3歳牝馬ナムラクレアが1分7秒2の好タイムで優勝。浜中俊(33)は14年ぶりの50キロ騎乗で狙い通りの重賞制覇を果たした。スプリント路線に新星誕生だ。
 ナムラクレアが力強く抜け出した。スプリント戦の2馬身半差は完勝だ。引き揚げてきた浜中は両手で大きくガッツポーズ。長谷川師が殊勲の人馬を出迎えた。浜中は「横綱相撲で強かった。結果を出せてうれしいですね」と笑顔をはじけさせた。

 ポイントはやはり負担重量50キロ。浜中は公式プロフィルの体重が51キロあり、50キロ以下での騎乗はデビュー2年目の08年小倉記念(ウイントリガー10着、49キロ)以来14年ぶり。「乗れないと思ったら断っていた。今日も飲んだり、食べたりしていました。体調は良かったですよ」と語る浜中の頬はいつもよりほっそり映る。長谷川師によれば「ナムラクレアに乗るために一生懸命、計画的に減量をやってくれた」とのこと。強い決意での減量が17年ジューヌエコール以来となる3歳牝馬Vをもたらした。

 減量の気合はレースにも表れた。明らかに速い流れでマイルからの短縮にもかかわらず素早く3番手へ。前半3F32秒8を追走させ、直線を迎えると早々に前2頭をパス。必勝を期す運びでの快勝に浜中も充実感をにじませた。

 「いいポジションを取れた。重量50キロも軽いし、押し切れると思った。道中の手応えが良く、ゴーサインを出してもしっかり反応。かわされることはないだろうという感触でした。父ミッキーアイルに似て、スピードと瞬発力が秀でている。今後の可能性が大きく広がったと思います」

 長谷川師は「洋芝、古馬相手でも3コーナーから勝てるという手応え。自信を持てたし、強かったですね」と人馬を称えた。

 昨夏の小倉2歳Sに続く2つ目のタイトル獲得。桜花賞でも3着に健闘したが、芝1200メートルに限れば3戦3勝。この距離がベストだ。トレーナーは「久々のスプリント戦でもしっかり結果を出してくれた。今後は放牧を挟んで、スプリンターズS(10月2日、中山)が大目標。前哨戦を使うならセントウルS(9月11日、中京)でオーナーと相談して決めます」と今後のプランを練る。主役候補の一角に名乗りを上げたことは間違いない。

 ◆ナムラクレア 父ミッキーアイル 母サンクイーン2(母の父ストームキャット)19年3月30日生まれ 牝3歳 栗東・長谷川浩大厩舎所属 馬主・奈村睦広氏 生産者・北海道浦河町の谷川牧場 戦績8戦3勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億6780万5000円 馬名の由来は冠名+女性名より。

 【函館スプリントSアラカルト】

 ☆浜中 函館スプリントSは2回目の騎乗で初勝利。JRA重賞は目黒記念(ボッケリーニ)に続いて今年4勝目、通算49勝目。

 ☆長谷川師 函館スプリントSは初出走初勝利。JRA重賞はナムラクレアで勝った昨年の小倉2歳S以来、通算2勝目。 

 ☆3歳馬 17年ジューヌエコール以来、5勝目。

 ☆血統 ミッキーアイル産駒は初出走初勝利。JRA重賞は京王杯SC(メイケイエール)に続いて今年3勝目、通算7勝目。

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