【福島新馬戦】サイブレーカー 遺伝子は長距離型、米国産ダート血統も“自信”の芝2000デビュー
2022年07月05日 05:30
競馬
いわゆる“バリバリのダート血統”だが、武井師は「オーナーから“芝向きの馬を探してほしい”と指示を受けて選んだ馬」と語る。米国産馬といえば筋骨隆々のイメージ。500キロ超の大型馬も少なくないが、本馬は420キロ前後とコンパクトなつくりだ。指揮官は「小柄なのが唯一の心配」とした上で「体の使い方がうまくてバネもある。気性も前向きで、かつ真面目な性格。小柄な点を除けば文句なしです」と胸を張る。スピード優位の配合だが、遺伝子検査では「長距離型」との診断。2000メートルでのデビューを選択した。
所有するTNレーシングは今年から参入した新規馬主。6月19日の東京新馬戦で、同じ武井厩舎が管理するモルチャン(牝、父ヘニーヒューズ)が、10番人気の低評価を覆しデビュー勝ち。馬主としてJRA初出走初勝利の快挙を成し遂げた。「“持ってる”オーナーですからね。そういう面にもあやかりたい」。師はオーナーの強運と勢いにも期待を寄せる。
中央でデビューした父の産駒はこれまで24頭で、ハリケーンバローズの4勝が最高成績。目立った活躍馬は出せていないが、サンプル数も少なく、それだけ未知の魅力も大きい。米国産らしからぬコンパクトな馬体がターフで弾むか。注目の初陣だ。