【函館2歳S】ブトンドールがV ガッツポーズの鮫島駿「何とか届いてくれ!!と」

2022年07月16日 17:21

競馬

【函館2歳S】ブトンドールがV ガッツポーズの鮫島駿「何とか届いてくれ!!と」
<函館2歳S>ゴール前で差し切ってガッツポーズでゴールするブトンドールの鮫嶋克駿騎手 Photo By スポニチ
 【G3・函館2歳S(芝1200メートル)】ゴールした瞬間、ブトンドールの鮫島駿はスタンドに向け、左手で高々とガッツポーズ。2年越しの雪辱を果たした喜びを北の地で体現した。中団からの怒とうの逆転劇。最終4コーナーで逃げ粘るクリダームははるか前にいたが、勢いに任せてねじ伏せた。
 例年なら地元・九州の小倉に参戦する鮫島駿は、さわやかな笑顔がはじけた。

 「直線を向くまでは馬のリズムをしっかり走れればと思っていた。ただ、2着馬(クリダーム)が凄く前にいたので…。何とか届いてくれ!!と追ってました。仕上がりは抜群。しまいは動けると信じていました」

 今夏の函館2歳戦は鮫島駿が席巻した。函館2歳S出走馬で自ら勝利に導いた馬が4頭。その中からブトンドールを選んだ。同じ池添学厩舎のカイカノキセキで昨夏函館2歳Sで2着に惜敗した無念を晴らしたい一念だった。鞍上は「2年連続でチャンスをもらって。同じチームで勝てて良かった。普段なら小倉にいるのですが、お客さんがたくさんいる函館で結果を出せて良かった」と感謝した。

 新馬V後は栗東で陣頭指揮を執っていた池添学師はスタッフを信頼していた。

 「担当助手もジョッキーも“上積みしかない”との話。実際の調教動画を見ても格段に良くなっていた」

 さらに鞍上の好プレーを称えた。前半3F34秒5は雨で湿った馬場を考えれば速い。「ジョッキが上手に乗ってくれた。スタートは出ているのに、あえてしっかり抑えて乗ってくれた。速い持ち時計がなかっので湿った馬場も良かった」

 16年高松宮記念を制した短距離王ビッグアーサー産駒は、うれしいJRA重賞初V。指揮官は「きょうのレースを見ても、ムキになって行く感じじゃない。1F延びても大丈夫では?いろいろ視野に入れ、今後は考えます」とご褒美の夏休みを図り、次なるステップアップを見据えた。(小田 哲也)

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