得意の直線競馬で今村と激突する藤田は静かに闘志を燃やす。「聖奈ちゃんは重賞を勝って凄いなと思っている。負けないように頑張りたい。千直はたくさん勝たせてもらっている舞台なので」。16年以降、全騎手中トップの10勝を挙げる得意の直線競馬。この舞台なら負けられない。
レースで初めてコンビを組むスティクスは栗東で最終追い。坂路をスピード感十分に駆け上がり、4F52秒0~1F12秒5をマークした。上籠助手は「先週やっていますし、これくらいでいいですね。前走(CBC賞7着)は速いのが1頭いたけどやめることもなかったし、それなりの時計で走れていた。この舞台は1度使っているし、経験が生きてくると思います」と期待した。
藤田も「レース映像を見るとゲートが上手な馬だと思うので、しっかりとゲートを決めたい」とレースをイメージ。これまでJRA重賞には33戦挑戦したが、後輩女性騎手との対戦は初。先輩として譲れない戦いが待っている。