【新潟新馬戦】フェイト 矢作厩舎期待の星!リアルスティール初年度産駒の超良血

2022年08月02日 05:30

競馬

【新潟新馬戦】フェイト 矢作厩舎期待の星!リアルスティール初年度産駒の超良血
フェイト(撮影・亀井直樹) Photo By スポニチ
 【Road to 2023 】 先週、今週と小倉が休催のため、栗東の評判馬は新潟でデビューする。高額馬対決で盛り上がった先週の芝1800メートル(1着ダノントルネード、2着シャザーン)に続き、今週も楽しみな存在がスタンバイ。土曜(6日)の芝1800メートルに照準を合わせているのが新種牡馬リアルスティール産駒フェイト(牡)だ。父を育てた矢作厩舎期待の一頭。現役時代の父に騎乗していた福永を背に新馬勝ちを目指す。
 名門・矢作厩舎のスター候補生が初陣を迎える。フェイトは昨年のセレクトセール1歳部門で1億7600万円(税込み)の値をつけた。馬主は今年のセレクトセールで18頭(総額22億2600万円)を競り落とし、爆買いで存在感を示したサイバーエージェント社長の藤田晋氏。12年独オークス馬の叔母サロミナは引退、繁殖入り後に20年有馬記念2着サラキア、19年朝日杯FS覇者サリオスを産んだ。この2頭とは、いとこの間柄になる。超がつく良血だ。

 鞍上は父リアルスティールの背中を知る福永だ。CWコースの1週前追いで初コンタクトを取り、ダノンファラオ(5歳オープン)と併せ馬。ゆったりした入りから徐々にペースを上げ、直線は目を引く伸び。6F82秒4~1F11秒7を刻み、20年ジャパンダートダービーを含む重賞3勝の実績馬を追いかけ、楽々と併入した。福永は「まだバランスが悪く、緩い部分はあるけど走り出すと良かった。おとなしくて乗りやすいし、ポテンシャルは高いと思う」と評価する。

 16年ドバイターフを制した父もかつて矢作厩舎に在籍。現役時代は福永とのコンビで14年暮れの新馬、15年共同通信杯とデビュー2連勝を飾り、皐月賞2着からダービー4着、菊花賞2着とクラシック3冠皆勤を果たした。産駒は東京芝1600メートルのオールパルフェと小倉芝1800メートルのトーホウガレオンが新馬2着。先々週、小倉芝1200メートルの未勝利でニシノトキメキが勝ち、産駒17戦目でJRA初勝利。徐々にエンジンがかかってきたようだ。

 今年も国内外で重賞勝ちを積み重ねる矢作厩舎は先月10日、キタサンブラック産駒ラヴェルが現2歳世代の先陣を切って小倉芝1800メートルで新馬勝ち。幸先のいいスタートを切った。僚馬がつくった、いい流れに乗って第一歩を踏み出す。 

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