【北九州記念】16番人気ボンボヤージが重賞初制覇 亡き伊藤雄二元調教師にささぐ激走

2022年08月22日 05:20

競馬

【北九州記念】16番人気ボンボヤージが重賞初制覇 亡き伊藤雄二元調教師にささぐ激走
<小倉11R・北九州記念>16番人気のボンボヤージ(左)が重賞初制覇。2着はタイセイビジョン(中央)3着はナムラクレア=右(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 「第57回北九州記念」は21日、小倉競馬場で行われ単勝164・3倍の16番人気ボンボヤージがあっと驚く激走で重賞初制覇を果たした。
 天国の先生、見ていますか。ボンボヤージは絶好の1番枠。道中は終始、中団のインで運ぶ。道悪馬場はグングン回復、内にビクトリーロードができた。川須は空いた内を選択。そこから一気に伸びた。アッと言わせた単勝164・3倍!そんな人気薄とは思えない強い勝ちっぷり。管理する梅田師は17日に逝去した名トレーナー・伊藤雄二元調教師へ思いをはせた。

 「伊藤先生が後押ししてくれたと思います。僕は引退した伊藤先生の厩舎を引き継いだ形。廣崎オーナーとも先生からの流れでのお付き合いで、アスクジュビリー(当時の名義は株式会社ティーエイチ)を引き継ぎました。ジョッキーは完璧に乗ってくれた。馬のことを分かってくれているジョッキーが乗ってくれて良かったです」

 5勝のうち4勝は川須の手綱だ。鞍上にとっても15年関屋記念以来7年ぶりのJRA重賞勝利。小倉での重賞Vは12年小倉大賞典以来10年7カ月ぶり。福岡県前原市(現糸島市)出身、故郷に錦を飾った。

 「福岡出身ですし、ここで久々に重賞を勝ててうれしいですね。1番枠を最大限に生かして乗ろうと考えていました。枠やハンデなど恵まれた部分はありましたけど、立派な走りでした。きょうだいも頑張って走っていますからね」

 2~4着馬は人気馬、強い相手を退ける価値ある重賞Vだった。1歳上の全兄ファンタジストは18年小倉2歳S覇者。同じ場所で妹が初タイトルを勝ち取った。たくさんの思いが詰まった重賞初Vから、いい旅の始まり。重賞戦線へ力強くこぎ出す。

 ◆ボンボヤージ 父ロードカナロア 母ディープインアスク(母の父ディープインパクト)17年4月25日生まれ 牝5歳 栗東・梅田厩舎所属 馬主・廣崎利洋氏 生産者・北海道平取町のASK STUD 戦績20戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金9687万5000円 馬名の由来はフランス語で「よい旅を」。

 【北九州記念アラカルト】

 ☆騎手&調教師=川須は15年関屋記念(レッドアリオン)以来のJRA重賞通算7勝目。梅田師は18年京王杯2歳S(ファンタジスト)以来で同7勝目。

 ☆種牡馬=ロードカナロア産駒はNHKマイルC(ダノンスコーピオン)以来のJRA重賞Vで今年10勝目、通算54勝目。

 ☆してやったり=ボンボヤージの単勝支持率0.5%は07年キョウワロアリングの1.1%を下回り、歴代最低支持率でのV。

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