【北九州記念】16番人気ボンボヤージが重賞初制覇 亡き伊藤雄二元調教師にささぐ激走
2022年08月22日 05:20
競馬
「伊藤先生が後押ししてくれたと思います。僕は引退した伊藤先生の厩舎を引き継いだ形。廣崎オーナーとも先生からの流れでのお付き合いで、アスクジュビリー(当時の名義は株式会社ティーエイチ)を引き継ぎました。ジョッキーは完璧に乗ってくれた。馬のことを分かってくれているジョッキーが乗ってくれて良かったです」
5勝のうち4勝は川須の手綱だ。鞍上にとっても15年関屋記念以来7年ぶりのJRA重賞勝利。小倉での重賞Vは12年小倉大賞典以来10年7カ月ぶり。福岡県前原市(現糸島市)出身、故郷に錦を飾った。
「福岡出身ですし、ここで久々に重賞を勝ててうれしいですね。1番枠を最大限に生かして乗ろうと考えていました。枠やハンデなど恵まれた部分はありましたけど、立派な走りでした。きょうだいも頑張って走っていますからね」
2~4着馬は人気馬、強い相手を退ける価値ある重賞Vだった。1歳上の全兄ファンタジストは18年小倉2歳S覇者。同じ場所で妹が初タイトルを勝ち取った。たくさんの思いが詰まった重賞初Vから、いい旅の始まり。重賞戦線へ力強くこぎ出す。
◆ボンボヤージ 父ロードカナロア 母ディープインアスク(母の父ディープインパクト)17年4月25日生まれ 牝5歳 栗東・梅田厩舎所属 馬主・廣崎利洋氏 生産者・北海道平取町のASK STUD 戦績20戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金9687万5000円 馬名の由来はフランス語で「よい旅を」。
【北九州記念アラカルト】
☆騎手&調教師=川須は15年関屋記念(レッドアリオン)以来のJRA重賞通算7勝目。梅田師は18年京王杯2歳S(ファンタジスト)以来で同7勝目。
☆種牡馬=ロードカナロア産駒はNHKマイルC(ダノンスコーピオン)以来のJRA重賞Vで今年10勝目、通算54勝目。
☆してやったり=ボンボヤージの単勝支持率0.5%は07年キョウワロアリングの1.1%を下回り、歴代最低支持率でのV。