【小倉2歳S】ミカッテヨンデイイ 余裕残し1F12秒3、全3戦コンビの聖奈と今夏最後のタイトルへ
2022年09月01日 05:30
競馬
今村の騎乗はなかった最終追いは、デビュー時から滞在中の小倉で。ダートコースでスズカブランコ(6歳障害未勝利)を約2馬身追走。外に出した直線は軽いフットワークで差を詰めた。最後は首差遅れたが、いっぱいに追われた僚馬より余裕を残しての5F74秒0~1F12秒3なら問題はない。現地からの報告を受けた堀内師は「使っている馬なので、やり過ぎないように。落ち着いているし、前走と同じくらいの状態で臨めると思います」と納得の口ぶりだった。
堀内師が驚いたのが同馬の新馬戦(3着)。豊富なスピード、勝った気性から走る前は先行タイプだとイメージしていた。しかし、今村は中団でしっかりと脚をためる競馬を選択。師は「差す競馬をしてくれたので、こういうレースもできるんだな」と当時を振り返った。前走・フェニックス賞もメンバー最速の上がり3F33秒7でV。今村は「凄く学習能力の高い馬。レースごとに馬群で我慢することや、人の指示に素早く反応できるようになっています」と相棒の成長を実感する。
7月から重ねた勝利数は16。全騎手中8位タイで、もちろん新人騎手では断トツだ。うち12勝が小倉だが、捲り気味に進出するレースも多く、トリッキーな舞台が技術を底上げした。「気が勝って、気負うところはありますが、新馬の頃から乗せてもらって性格を理解することができました」。自身の歩みとともに強くなった相棒と挑む重賞2勝目。夏の最初と最後に手にするタイトルは全く違った意味を持つ。
《馬名の由来「金八先生」から》馬名の由来はドラマ「3年B組金八先生」第8シリーズに登場した転校生の森月美香。最初は金八先生に呼び捨てにされるのを嫌がっていた彼女が、心を開いて「美香って呼んでいいよ」といったセリフから来ている。