【セントウルS】ボンボヤージ サマースプリントシリーズ逆転王者へソフト仕上げ準備万端
2022年09月09日 05:30
競馬
「レースまでの間隔を考えてのもの。ビシッとやる形ならもう1日欲しいですがサラッとですから。レースまでの日数が少ない方がいい。テンションが上がることなく本番を迎えられればと思います」
予定通りのソフト仕上げ。しまいまでノーアクション。「時計は地味だけど、あえて出していません。我慢は利いていました。川須騎手も“状態はキープしています”と言っていました」(同師)。全5勝中、2勝が中2週。詰めて使っても問題はない。
前走の北九州記念が重賞初V。最内枠に軽ハンデと条件はそろった。「全てがかみ合いましたから」と指揮官は振り返る。それでも1分6秒9の勝ち時計は優秀だ。開幕週、時計の速い馬場はこなすに違いない。
何より鞍上・川須が頼もしい。9走でコンビを組んで4勝、2着1回。明らかに手が合う。「ずっと乗ってくれていてコミュニケーションは心配していない。ジョッキーの調子もいいですからね」(同師)。川須は北九州記念を勝った4日後に佐賀の交流重賞サマーチャンピオンをシャマルで制覇。流れは来ている。
逆転でのサマースプリント王者が懸かる一戦。梅田師に過剰な意識は見られない。「欲を出したらいいことはない。一戦一戦、そのレースに集中していきたい」。馬名の意味は“良い旅を!”。5歳牝馬の夏の旅は1度の大穴演出では終わらない。王者という名の終着点が待っている。
《4着以上で戴冠》シリーズ王者には「対象レース1勝以上」という条件があり、タイセイアベニール、モントライゼ、ファストフォースが王者を狙うにはセントウルSを勝つしかない。ボンボヤージは北九州記念を勝っており、優勝の資格はすでにゲット。4着なら4ポイントを加えて目下首位のナムラクレアと14ポイントで並び、両馬ともシリーズチャンピオンに。3着なら5ポイントを加算して15ポイントとなり、単独の王者となる。