【凱旋門賞】タイトルホルダー11着 日本馬4頭 夢散 今年も高かった欧州の壁
2022年10月03日 05:24
競馬
しかし、そこから欧州馬の底力を見せつけられた。直線を先頭で迎えたものの、勝ち馬アルピニスタに涼しい顔で持ったままでかわされる。持ちこたえることはできず、次々と欧州馬が横を通り過ぎていく。11着に終わった。
「頑張ってくれましたよね。直前の雨が…。(雨で)しんどくなったと思うんですけど…」とレース後の横山和は振り返った。栗田師が「あのディープインパクトでも負けるレース。二ノ宮先生(=二ノ宮敬宇元調教師、99年2着エルコンドルパサー、10年2着ナカヤマフェスタを管理)もそこまで来ているけど手が届かなかった。とても勝つのが難しい雲の上のようなレース」とレース前に語った通り、日本馬はまたも涙をのんだ。
菊花賞、天皇賞・春と日本の2大長距離G1を制したタイトルホルダーでも、パリロンシャンの重馬場は克服できなかった。日本のレース時とはあまりに違う走りに、レース後は栗田師も神妙な表情で言葉を紡いだ。「状態は良かったと思います。思い切って行った中で、残念だけどこれが結果です。日本の重い馬場と違うの分かっていましたが…。(今後は)別のタイプの馬を連れてくるか、全く条件の違う馬を連れてくるかしないと厳しいのかもしれない」。凱旋門賞制覇という日本競馬の宿願は、またも持ち越されることになった。