“魂の走り”村上義弘 現役28年間「心身共に完全燃焼。これ以上ぶざまな走り見せられない」
2022年10月06日 05:00
競輪
「魂の走り」でファンを魅了し続けた28年。思い出のレースは「多すぎて決められない」としたが、転機となったのが初のG3優勝の00年向日町記念。「自分の番手は一緒に練習する松本整さん(引退)。ゴール前は自分を抜くために本気で体をぶつけてきた。あれから自分の甘さがなくなった」。今後については「全くの白紙。ゆっくりして家族孝行をしたい」。会見の最後には山口幸二氏と市田佳寿浩氏がサプライズで登場。村上に花束を手渡すとがっちりと抱擁してねぎらった。
◇村上 義弘(むらかみ・よしひろ)1974年(昭49)7月6日生まれ、京都府出身の48歳。73期。94年4月小倉デビュー。同月岸和田で初優勝。00年ふるさとダービーで特別競輪を初優勝。02年に全日本選抜を制してG1初優勝を達成。12年にグランプリ初制覇。16年には4度目の日本選手権Vを決めて、当大会最多タイの優勝記録に並ぶ。同年に2度目のグランプリ優勝。通算成績は2236走655勝(GP・2V、G1・6V、G2・5V、G3・35V、F1・18V、F2・25V)。主な獲得タイトルはグランプリ2回、日本選手権4回、全日本選抜、オールスター。弟は博幸(86期)。1メートル70、75キロ。血液型O。