【菊花賞】若き助手とヤマニンゼストいざG1初挑戦

2022年10月19日 05:30

競馬

【菊花賞】若き助手とヤマニンゼストいざG1初挑戦
坂路でキャンター調整するヤマニンゼスト Photo By 提供写真
 【G1ドキュメント・栗東=18日】火曜朝の栗東は雲一つない晴天。厩舎回りを大事にしている田村にとって、最高の取材日和だった。自転車にまたがって最初に向かったのは千田厩舎。ヤマニンゼストを担当する出津祐貴助手(31)が作業の合間に少しだけ取材に対応してくれた。杉山佳厩舎の父・孝一助手(58)は04年中山大障害をメルシータカオーで勝った元騎手で、現在は調教メインの攻め専を務める。「(この業界を志した)きっかけは父の影響が大きいですね」と祐貴助手。競走馬の近くで生まれ育ち、20年12月にトレセンに入った。
 デビューからヤマニンゼストを担当し、キャリア5戦目で初勝利を飾った。続く札幌の1勝クラスは2馬身半差V。前々走・藻岩山特別は6着に敗れたが道中のロスが響いて、不完全燃焼と言える。「新馬9着(21年10月)で騎乗してくれた(酒井)学さんが来年の秋、もっと良くなると。当時あったトモの甘さが少しずつ解消しました」と日々の成長を肌で感じていた。

 前走・神戸新聞杯は道中13番手から最内を突いて2着。新コンビ・武豊の手綱さばきが光ったとはいえ、あのイン突きは地力がないとできない走り。祐貴助手は「折り合いはつくし、サインを出したらスッと反応する。何より乗りやすい」と操縦性の高さを強調した。

 伯父ヤマニンウイスカーは池江泰郎厩舎で09年菊花賞6着。その後、日吉厩舎を経て千田厩舎に転厩した。血統背景から長距離適性は高そう。「馬も僕もG1は初めて。プレッシャーはあるが期待も大きい。胸を張って挑みます」。トレセンに入り、わずか2年足らずで大舞台へ。この経験が若き人馬を大きく成長させる。

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