【アルゼンチン共和国杯】ブレークアップ 重賞初制覇!G1路線へ名乗り、田辺も驚く成長
2022年11月07日 05:30
競馬
約1年ぶりのコンビ再結成となった田辺はパートナーの成長曲線に驚きを隠せない。「前走の映像を見て成長を感じて楽しみにしていたけど、まさか勝てるとは…。最後に踏ん張りが利かないところがあったけど、前走あたりから踏ん張れるようになった」。成長のきっかけは夏休み。デビューからコンスタントにレースに使われてきたが、今夏は初めての長期休養。黒岩師は「夏に適切な番組がなく、成長を促すいい機会になった。以前は前のめりに走っていたが、体が起きてバランスが良くなった」と分析する。
夏を休んだ上がり馬の次なるターゲットはジャパンC(27日、東京)か有馬記念(12月25日、中山)。田辺が「遅咲きかもしれないけど、徐々に力をつけて重賞を勝ってくれた。大きい舞台でも頑張ってほしい」と力を込めれば、黒岩師も「今日はノーマークだったし、ハンデ(54キロ)など恵まれた面もあったが、いい走りをしてくれたのでG1でも楽しみ」とやる気だ。
アルゼンチン共和国杯の勝ち馬には、先述のゴールドアクターを筆頭に16年シュヴァルグラン、17年スワーヴリチャードなど、そうそうたる名馬の名前がずらりと並ぶ。馬名の由来は「空が破れたかのように見えるオーロラ」の絶景。ブレークアップの瞳に、大観衆に祝福される勝景が映る日は近い。
◆ブレークアップ 父ノヴェリスト 母リトルジュン(母の父クロフネ)18年4月17日生まれ 牡4歳 美浦・黒岩厩舎所属 馬主・阿部東亜子氏 生産者・北海道浦河町の谷川牧場 戦績17戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億2561万2000円 馬名の由来は空が破れたかのように見えるオーロラ。