【京都金杯】イルーシヴパンサー 目の覚める伸び 再び快進撃の予感
2023年01月03日 05:30
競馬
単騎でWコースに登場。パワフルに四肢を躍動させ、徐々にエンジンを温めていく。ソフト調整の馬が多い直線、明らかに勢いが違ったのがこの馬。馬なりで爆発的に加速し、ラスト1Fは11秒2(5F70秒3)をマークした。存分にアピールした状態の良さとポテンシャルの高さ。久保田師は「いい動きでしたね。年末までにもやっていたけど、冬で(体を)絞りづらいという面があるのでやりました」と納得の口ぶりだ。
秋の飛躍を期した前走・関屋記念でまさかの11着に敗れた。「夏に弱いタイプで疲れが尾を引いた。その後も牧場と体調を確認しながらという感じでしたね」と久保田師。約5カ月間の休養で秋のビッグタイトル参戦は泣く泣くパス。しかし、この日、マイナス3度を記録した美浦でパンサーの活気はみなぎっている。「昨年もそうでしたけど、この時季は調子が良さそう。今年に向けていい休養だったと思う」と頼もしげに愛馬を見つめた。
スポニチ賞京都金杯という明確な目標もあった。昨年東京新聞杯まで東京で破竹の4連勝。師は「今年まで(京都金杯が)中京開催ということは早くから意識していた。左回りのマイルは合うと思いますよ」と自信をのぞかせる。出遅れて人気に応えられなかった安田記念(8着)の反省を生かし、中間はゲート練習も入念に行った。全ては23年での反撃のために。我慢の秋が2度目の快進撃へとつながる。