【共同通信杯】ファントムシーフ 重賞初V クラシックへ名乗り ルメール会心「自信を持って乗った」

2023年02月13日 05:22

競馬

【共同通信杯】ファントムシーフ 重賞初V  クラシックへ名乗り ルメール会心「自信を持って乗った」
<東京11R 共同通信杯>コール前で力強く差し切ったファントムシーフ(右)=撮影・郡司 修 Photo By スポニチ
 3歳重賞「第57回共同通信杯」は3番人気ファントムシーフが名手ルメールに導かれ、重賞初制覇。賞金加算という意味でも価値ある1勝になった。
 骨っぽいライバルたちを退け、誇らしげに引き揚げてきたファントムシーフとルメール。本番直結の前哨戦を鮮やかに制し、鞍上の言葉は滑らかだ。「そろそろクラシックシーズンが来ます。この馬は能力があるし、乗りやすい。また期待に応えられると思う」

 前走・ホープフルS(4着)はスタートで遅れたが、この日は抜群の行きっぷり。強引にハナに立ったタッチウッドの直後をリズム良く追走した。手応え良く迎えた直線。スムーズに加速すると、ライバル勢の追い上げは問題にせず。余裕を持って1馬身1/4抜け出した。ルメールは「スタートを一番、気をつけた。スタミナがあるので最後まで全然、止まらなかった。いいポジションを取れて、自信を持って乗りました」と会心のレースを振り返った。

 父が英国産ハービンジャーで、母も英国の繁殖セールで購入されたルパン2。近代の日本競馬では珍しく、サンデーサイレンスの血は一滴も流れていない。500キロ超の大型馬ながら、ルメールは「凄く奇麗」と馬体のバランスを評価する。西村師も「成長を感じるし、体の感じが良かった。跳びが大きいので広いコースも合っていたと思う」と納得の口ぶりだった。

 師は明言を避けたが、当然クラシック1冠目の皐月賞(4月16日、中山)がくっきりと視界に。「上のレベルに上がっても、また優勝できる馬です」とルメールのトーンも明るい。共同通信杯の勝ち馬は過去11頭がクラシックホースに。異色の良血が一躍、春の主役候補に躍り出た。

 ファントムシーフ 父ハービンジャー 母ルパン2(母の父メダグリアドーロ)20年2月22日生まれ 牡3歳 栗東・西村厩舎所属 馬主・ターフ・スポート 生産者・北海道浦河町の谷川牧場 戦績4戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金7457万4000円 馬名の由来は怪盗(母名より連想)。

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