【アーリントンC】オオバンブルマイ重賞2勝目!絶妙差し切りでNHKマイルCへ
2023年04月16日 05:05
競馬
道中の手応えは決して良く見せなかった。スタートを決めて中団につけるも、鞍上の手が動いていた。「もう少し楽についていくかと思っていたけど躊躇(ちゅうちょ)していた感じ。ポジションはいいところを取れたけど心配していました」と武豊。手綱を促しながら直線へ。そこからが見せ場だった。ステッキを抜いて外に誘導すると、ギアが切り替わる。「ムチを入れたらしっかり反応してくれました」。名手は瞬発力を絶賛した。
10番人気で制した京王杯2歳Sに続く5番人気での重賞2勝目。「もう“大盤振る舞い”じゃないって」と吉村師が照れ笑いを浮かべる。マイル実績がなく伏兵視されていたが、実力を示し胸をなで下ろした。武豊も「調教で凄く動いていたので期待していました。距離を克服してくれましたし、この世代のマイル路線ならトップレベルの一頭だと思う」と称えた。
ひと皮むけた姿を見せ、いざNHKマイルCへ。指揮官は「ジョッキーも(調教で)走るね、動くよって言ってくれていたし、ダテに2戦目で重賞を勝った馬じゃないよね。東京の方が競馬しやすいだろうし、まだまだこれから良くなってくると思う」と期待を膨らませた。強豪相手でまたも伏兵視されるなら、大盤振る舞いで場内をあっと言わせるだけだ。
◇オオバンブルマイ 父ディスクリートキャット 母ピンクガーベラ(母の父ディープインパクト)20年2月26日生まれ 牡3歳 栗東・吉村厩舎所属 馬主・岡浩二氏 生産者・北海道新ひだか町のサンデーヒルズ 戦績4戦3勝(重賞2勝目) 総獲得賞金8628万8000円。馬名の由来は大盤振る舞い。ファンに配当金を盛大に振る舞えるように。