【フローラS】7番人気ゴールデンハインド逃げ切って重賞初制覇 武市師「ホッとした」
2023年04月24日 04:30
競馬
好発から楽にハナへ。前半1000メートルは60秒8で運び、残り400メートルからペースを上げた。食らい付くのは直後でマークしたソーダズリング。ラスト200メートル、追い込み勢は確かに伸びているが、ハインドも止まらない。しっかりとした脚取りで、1馬身1/4のリードを保ったままゴールを駆け抜けた。見守った武市師は「明良(菅原)がいいペースを刻んでくれたのが一番の勝因。後続に脚を使わせる競馬ができたのが良かった」と好リードを称えた。
17年東京ジャンプS(シンキングダンサー)を制した武市師だが、平地重賞はこれが初勝利。開業18年目にしてキョウエイブリッサ(朝日杯FS4着)、メイクアスナッチ(フェアリーS2着)など、3歳勢の充実ぶりが目立つ。師は「ホッとしました。相乗効果というか、それぞれが併せ馬などで強くなっている気がしますね」と目を細めた。当然、次はオークス(5月21日、東京)へ。菅原明は「フットワークが大きいので、東京は合っている」と期待十分。リバティアイランド1強ムードの牝馬戦線。新緑の府中から吹き始めた新風が、堅固な牙城に風穴をあける。
ゴールデンハインド 父ゴールドシップ 母オレゴンレディ(母の父シャマルダル)20年4月25日生まれ 牝3歳 美浦・武市厩舎所属 馬主・サラブレッドクラブ・ラフィアン 生産者・北海道新冠町のビッグレッドファーム 戦績7戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金7795万4000円。馬名の由来は「黄金の雌鹿」というイングランド王国の帆船(父名より連想)。